従業員が急に今月末で退職をすると申出があったのですが、出勤日があと10日あまりで、年次有給休暇が、その従業員は40日も残っている状態なのです。使いきれないのですが、対処の方法はありますか?という質問がありました。こうした出勤日に対して、有給休暇の方が多い場合、どういう対処をしたらいいかわかりますか?

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こんにちは!

大矢社会保険労務士事務所の大矢です。

今回のご質問では、有給休暇が40日となっていますが、民法が改正され消滅時効が2年から5年になるようですので、仮に5年になったら100日以上となりますね。

 

退職があらかじめ決まっていたら、5ヶ月くらい会社に出勤しなくてもよいことになりますよね!

退職日と年次有給休暇

年次有給休暇は計画的付与を除いて、従業員からの申出がなければ使うことができません。

 

また、従業員から退職日を指定して退職の意思が示された場合は、原則として、一方的に会社がその退職日を変更することはできません。

 

こうした法律などの事情から、年次有給休暇を使うかどうか、退職日をいつにするかどうかは基本としては、従業員の自由ということになります。

 

会社からどうこうすることはできなんですね!

オススメ記事:働き方改革の位置づけについて

ご質問の場合は

上記の内容のことから、今回のご質問のような場合、退職日までに年次有給休暇を消化しきれなかったとしても、そのことは従業員の選択した結果ということになります。

 

選択した結果で、年次有給休暇が未消化で残ってしまうということについては、会社が何か配慮をしなければいけないということは法的にはありません。

 

会社の何か配慮の中には、「年次有給休暇の残日数を買い取る」というのも含まれるのですが、ただ、年次有給休暇を買い取ることは望ましいことではありません。

 

年次有給休暇の買い上げについて、

年次有給休暇の買上げの予約をし、これに基づいて法第39条の規定により請求し得る年次有給休暇の日数を減じないし請求された日数を与えないことは、法第39条の違反である。

と、昭和30年11月30日基収4718号にて通達されています。

オススメ記事:正規・非正規の基本給のこれからについて

しかし、次の場合には、違反とはなりません。

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  1. 法定の基準を超えて付与している場合のその超える日数分を買い上げること
  2. 退職や時効により年休権が消滅し、結果的に未消化となった日数に応じて手当を支給すること

 

通達が出ていることから、会社から積極的に提案することでもないため、もし、仮に会社が配慮をするのであれば、年次有給休暇を買い取るという方法を取るのではなく。

 

考えられる最も望ましい配慮としては、年次有給休暇の残日数を退職を申し出てきた従業員に伝え、退職日について再度確認することだと思います。

 

従業員から年次有給休暇の残日数を尋ねられれば、会社としては答えなければいけません。

 

こうしたことのバランスで言えば、今回の質問についても、年次有給休暇の残日数を従業員に伝えることが望ましいといえますね。

 

この会社の対応により、「残日数を知らずに退職日を申し出てしまった!」とあとになって争われるリスクも回避することができます。

 

なお、この配慮をした場合に従業員から退職日の変更を申し出られたとしても、会社として認めなければならないわけではありません。

 

協議の上、新しい退職日を決めることができます。

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まとめ

従業員から退職の申出があり、退職日までの出勤日数で年次有給休暇が消化できない場合、会社としてどのような対処をすればよいのか?という質問ですが、答えとしては、従業員の意思による退職ですので、原則としてはそれに応じればよく、年次有給休暇について特別な配慮をする必要はありません。年次有給休暇を会社が買い取るということも通達から望ましいことではなく、残日数をお知らせして、退職日の調整をするくらいのことしか会社としてすることはありませんし、後々のトラブルを防ぐこともできるので、年次有給休暇の残日数をお知らせして、従業員と確認するようにしてください。もし、労務に関して困ったことや、わからないことがありましたら、お近くの社会保険労務士にご相談ください。当事務所でも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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