建設業の会社で、今回、遠隔地での工事を元請として受注しました。工事は既に1ヶ月ほど経過しているということで、労災保険料の支払いをいつ、どうしたらよいのか?という質問と、他に、従業員が子会社へ出向するということで、もし、業務災害が発生したときは、子会社と自社のどちらが処理するのですか?という質問です。

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大矢社会保険労務士事務所の大矢です。

梅雨があっという間に明け、暑い夏がやってきました。

熱中症などには十分ご注意くださいね。

有期事業の成立届

建設会社で遠隔地で工事を元請けとして受注したのですが、年度更新とは別で労災保険料を支払うということを聞き、工事自体は既に1ヶ月ほど経過していて、その別で支払う保険料はいつ支払うのか教えて欲しいということでした。

 

解説

今回の質問からこの会社が受注した工事は、単独の有期事業だと思われますので、単独の有期事業として扱われる工事現場というのは、次の要件をすべて満たした場合になります。

 

  1. 請負金額が1億9000万円以上
  2. 概算保険料が160万円以上
  3. 本社所在、および隣接の都道府県の区域外で行われる
    本社というのは、労働保険事務を行う事務所のことです。
    ・都道府県によって隣接していない都道府県が区域内とされる場合があります。
  4. 同時に行われる工事が他にない

 

単独の有期事業に該当する場合、保険関係が成立した日から10日以内に保険関係成立届、保険関係が成立した日から20日以内に概算保険料の申告・納付の手続きを労働基準監督署にて行うことになります。

 

ちなみに保険料の申告・納付は日本銀行の本店や支店、代理店及び歳入代理店でも可能ですが、どこか分かりにくいですよね。

 

お近くの銀行や信用金庫、郵便局で行うことができるということです。

 

保険関係成立届を提出されていない期間中に起きた労災事故に関しては、その保険給付の全部又は一部を事業主から徴収されるので、ご注意ください。

 

また、概算保険料の納付をしていないときは、政府より認定決定という手続きが行われ、納付額が一方的に決定され、その額を15日以内に納付することになります。

 

概算保険料の認定決定には追徴金などのペナルティはありませんが、認定決定の納付をさらに遅らせると督促されます。

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督促が行われると延滞金が発生することになり、督促期限を過ぎて、その期間中の事故に関して給付額の一部が徴収されることになります。

 

労災事故が発生する前に、保険の手続きは早急に取られる方が良いと思います。

 

出向社員の労災

会社の従業員が子会社に出向することになり、出向先の事業所で業務災害が発生した場合、自社と子会社のどちらの労災保険で処理すべきなのか?ということですが、これは、出向の目的や出向契約の内容、勤務の実態にもより、出向先の組織に組み入れられ、出向先の一員として勤務しているという場合は、出向先の労災保険で処理されます。

 

解説

厚生労働省の通達によると、出向労働者に係る保険関係が、出向元事業と出向先事業と両方にあるかについては、次の2つの要素に基づき、労働関係の所在を判断して決定するとされています。

 

  1. 出向の目的及び出向元事業主と出向先事業主とが、出向労働者の出向につき行った契約
  2. 出向先事業における出向労働者の労働者実態など

 

出向している従業員が、出向先の指揮命令系統や組織に組み入れられ、出向先の就業規則などが適用されている状態で労働に従事する場合には、出向元から支払われる給与を出向先で支払われている給与とみなすことで、出向先事業場の労働者として保険適用されることになります。

 

また、給与の支払い元や雇用保険の加入先にかかわらず、労災保険の申請先や、事故に関する報告は、出向先を管轄する労働基準監督署に行うことになります。

 

まとめ

有期事業の成立届は、保険関係が成立した日から10日以内に保険関係成立届、保険関係が成立した日から20日以内に概算保険料申告・納付を労働基準監督署で行います。また、出向社員の労災は、出向の目的や出向契約の内容、勤務の実態にもよりますが、出向先の組織に組み入れられ、出向先の一員として勤務している場合、基本的に出向先事業所の保険関係で処理されます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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