平成30年6月1日に最高裁判所から嘱託社員の賃金、各種手当について判決が出されました。もともとは正社員で、60歳定年で65歳まで継続雇用制度で嘱託社員として勤務することになっていたのですが、定年前と業務の内容、業務に伴う責任、配置転換を命じられることがあるでもに違いがないことから裁判となりました。

スポンサードリンク

クリックして頂けると
大変嬉しいです\(^o^)/

あなたのクリックが私の元気!
順位が表示されるまで待ってね。

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

クリックありがとうございます。m(_ _)m

 

当事務所のホームページから無料相談をしていただくことができます。

こんばんは!

大矢社会保険労務士事務所の大矢です。

 

最近、夜が涼しくなってきましたね!

 

エアコンを付けずに寝ることができるようになってきたので、とても気持ちよく眠れるようになりました。

 

風邪をひかないように気を付けてくださいね!

概要

定年を設定する場合は、60歳を下回ってはいけないことと法律上されており、定年年齢が65歳未満の場合ですと、65歳までの継続雇用制度を設定することも定められています。

 

定年後の雇用については、定年前のと違い、期間の定めがされているケースが多いです。

 

期間の定めがあるということは、労働契約法第20条が適用されるということで、無期契約労働者との均衡が問題となります。

オススメ記事:割増賃金の対象の手当と過払い賃金の清算

最高裁判決

平成30年6月1日にこの問題に対して、最高裁判所は判決を出しました。

 

事案の概要について、Y社は運送業を営む会社で、定年は60歳、継続雇用制度を65歳まで設定しています。

 

Xは、Y社を定年退職した後、継続雇用制度を利用して、有期契約労働者としてY社で嘱託社員、嘱託乗務員として就労していました。

 

しかし、Y社の無期契約労働者との間で条件の相違がありました。

 

それが、

  1. 嘱託乗務員に対し、能率給及び職務給が支給されず、歩合給が支給される
  2. 嘱託乗務員に対し、精勤手当、住宅手当、家族手当及び役付手当が支給されない
  3. 嘱託乗務員の時間外手当が正社員の超勤手当よりも低く計算される
  4. 嘱託乗務員に対して賞与が支給されない

 

無期契約労働者と嘱託乗務員の業務内容及びその業務に伴う責任の程度に違いはなく、業務の都合で配置転換などの命令もあることから違いはありません。

 

しかし、上記の1~3については、労働組合との団体交渉の結果という事情がありました。

オススメ記事:有期事業の成立届と出向社員の労災について

スポンサードリンク

判決内容

結論としては、精勤手当の支給がないことは違法と判断されました。

 

上記の3で、『精勤手当の支給がないことが違法であり、本来であれば精勤手当も含めて割増賃金が算定されるべきである』という理由で違法となりました。

 

判決のポイント

今回の最高裁判決は、労働契約法第20条の要件のうち、『その他の事情』というのがかなり重要視されたようです。

 

Xが定年後再雇用であった、団体交渉が行われていた、嘱託乗務員に対して年収が下がらないようにいくつかの対策をしていた、といったことが考慮され、ほとんどの手当不支給は違法ではないと判断がされています。

 

今回の最高裁判決では、有期契約労働者と無期契約労働者の『職務の内容』『職務の内容及び配置の変更の範囲』に違いがないにもかかわらず、ほとんどの相違点が違法ではないと最高裁は判断されています。

 

この件と比較をしたときに転勤や異動がなくなったり、責任が軽くなったりとしている場合、より待遇差は許容されやすいと思われます。

 

しかし、最高裁判決の事案でY社は、嘱託社員に対して様々な対策をしていました。

 

また、判決では、労働組合との団体交渉により条件が決定されているということも重視されています。

 

こうした事情がないのであれば、「定年後の再雇用である」ことで労働条件を低くしても構わないかどうかについては今後の動向次第といえそうです。

オススメ記事:月末退職以外は社会保険料の天引きは不要!?

まとめ

嘱託社員は通常の有期契約労働者とは違って、正社員として定年まで勤めあげてから有期契約へ切り替えています。こうしたことから正社員とのバランスを考えると考慮される事情になります。定年後も定年前と職務が同じだとすると『定年退職日』を境に待遇が低くなること自体が不合理だとも考えられます。定年後の再雇用時の労働条件などに関しては、社内で協議をして、ある程度の透明性を確保して、従業員が納得感のある制度を従業員と共に考えて整備することが大切です。

 

当事務所のホームページから無料相談をしていただくことができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたのクリックが私の元気!
順位が表示されるまで待ってね。

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

クリックありがとうございます!

スポンサードリンク