ハマキョウレックス事件について最近、ニュースなどで話題にもなったことがあるので、ご存知の方もいると思いますが、この事件の判決は重要視されています。なぜ、重要視されているかというと正社員と契約社員との間にある手当の差をなくす判決だからです。今後、この判決を基準に従業員の手当を決めなければいけません。

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こんにちは!

大矢社会保険労務士事務所の大矢です。

ハマキョウレックス事件

事案の概要

Y社:(株式会社ハマキョウレックス)

一般貨物自動車運送事業を営む、東証一部上場会社

従業員数4597人(社員662人、臨時雇用者3935人)

 

X:Y社と平成20年10月6日~平成21年3月31日までの有期労働契約その後順次更新

業務内容 被告D支店配車ドライバー

 

Xの請求

(1)各種手当てに関し正社員と同一の権利を有する地位にあることの確認請求

(2)同一の権利を有しないとしても、そのような労働条件は公序良俗違反または労契法20条に反し無効であり、Xの期待権を不法に侵害するものであり、差額分について不法行為により損害賠償請求する。

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最高裁平成30年6月1日判決

(1)労働契約法20条は、有期契約労働者については、無期契約労働者と比較して合理的な労働条件の決定が行われにくく、両者の労働条件の格差が問題となっていたこと等を踏まえ、有期契約労働者の公正な処遇を図るため、その労働条件につき、期間の定めがあることにより不合理なものとすることを禁止したものである。

 

(2)労働契約法20条は、有期契約労働者について無期契約労働者との職務の内容等の違いに応じた均衡のとれた処遇を求める規定であり、文言上も、両者の労働条件の相違が同条に違反する場合に、当該有期契約労働者の労働条件が比較の対象である無期契約労働者の労働条件と同一のものとなる旨を定めていない。

 

そうすると、有期契約労働者と無期契約労働者との労働条件の相違が同条に違反する場合であっても、同条の効力により当該有期契約労働者の労働条件が比較の対象である無期契約労働者の労働条件と同一のものとなるものではないと解するのが相当である。

 

(3)労働契約法20条にいう「期間の定めがあることにより」とは、有期契約労働者と無期契約労働者との労働条件の相違が期間の定めの有無に関連して生じたものであることをいうものと解するのが相当である。

 

これを本件についてみると、本件諸手当にかかる労働条件の相違は、契約社員と正社員とでそれぞれ異なる就業規則が適用さえっることにより生じているものであることに鑑みれば、当該相違は期間の定めの有無に関連して生じたものであるということができる。

 

同条にいう「不合理と認められるもの」とは、有期契約労働者と無期契約労働者との労働条件の相違が不合理であると評価することができるものであることをいうと解するのが相当である。

 

そして、両者の労働条件の相違が不合理であるか否かの判断は規範的評価を伴うものであるから、当該相違が不合理であるとの評価を基礎づける事実については当該相違が同条件に違反することを争う者が、それぞれ主張立証責任を負うものと解される。

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(4)住宅手当

住宅手当は、従業員の住宅に要する費用を補助する趣旨で支給されるものと解されるところ、契約社員については就業場所の変更が予定されていないのに対し、正社員については、転居を伴う配転が予定されているため、契約社員と比較して住宅に要する費用が多額となり得る。

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従って、正社員に対して住宅手当を支給する一方で、契約社員に対してこれを支給しないという労働条件の相違は、不合理であると評価することができるものとはいえないから、同条には違反しない。

 

(5)皆勤手当

皆勤手当は、運送業務を円滑に進めるには実際に出勤するトラック運転手を一定数確保する必要があることから、皆勤を奨励する趣旨で支給されるものであるところ、乗務員については、契約社員と正社員の職務内容は異ならないから、出勤する者を確保することの必要性については、職務の内容によって両者に差異が生ずるものではない。

 

したがって、正社員に対して皆勤手当を支給する一方で、契約社員に対してこれを支給しないという労働条件の相違は、不合理であると評価することができるものであるから、労働契約法20条にいう不合理であると認められるものに当たると解するのが相当である。

 

(6)無事故手当

無事故手当は、優良ドライバーの育成や安全な輸送による顧客の信頼の獲得を目的として支給されるものであるところ、安全運転及び事故防止の必要性については、契約社員と正社員の間に差異が生ずるものではない。

 

従って、正社員に対して無事故手当を支給する一方で、契約社員に対してこれを支給しないという労働条件の相違は、不合理であると評価することができ、労働契約法20条に違反する。

 

(7)特殊作業手当

特殊作業手当は、特定の作業を行った対価として支給されるものであり、作業そのものを金銭的に評価して支給される性質の賃金である。

 

しかるに、上告人の乗務員については契約社員と正社員の職務の内容は異ならない。

 

従って、正社員に対して作業手当を一律に支給する一方で、契約社員に対してこれを支給しないという労働条件の相違は、不合理であると評価することができ、労働契約法20条に違反する。

 

(8)給食手当

給食手当は、従業員の食事にかかる補助として支給されるものであるから、勤務時間中に食事をとることを要する労働者に対して支給することがその趣旨にかなうものである。

 

従って、正社員に対して給食手当を支給する一方で、契約社員に対してこれを支給しないという労働条件の相違は不合理であると評価することができ、労働契約法20条に違反する。

 

(9)通勤手当

通勤手当は、通勤に要する交通費を填補する趣旨で支給されるものであるところ、労働契約に期間の定めがあるか否かによって通勤に要する費用が異なるものではない。

 

したがって、正社員と契約社員との間で通勤手当の金額が異なるという労働条件の相違は、不合理であると評価することができ、労働契約法20条に違反する。

 

(10)以上によれば、本件無事故手当等に相違を設けていたことが不法行為に当たるとして、差額相当額の損害賠償請求を認容した原審の判断は正当して是認することができる。

 

原判決中、皆勤手当てにかかる損害賠償請求に関する部分を破棄し、被上告人が皆勤手当の支給要件を満たしているか否か等について審理を尽くさせるため同部分につき本件原審に差し戻す。

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まとめ

ハマキョウレックス事件では、有期契約労働者と無期契約労働者、正社員の手当に格差があることの判決が出まして、これにより、一部の手当以外は、正社員に出していた手当は有期契約労働者にも出さなければいけないということになりました。詳しいことは、お近くの社会保険労務士か当事務所までご相談頂ければと思います。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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