採用・内定・試用期間について企業が理解しておくことの『その2』ですが、労働条件の決定時期、求人票の記載した労働条件、採用面接の注意点、調査の自由と限界について、それぞれに注意しなければならない点がいくつかあります。過去には、裁判により争われた事例もあるので、過去の事例を交えてご紹介していきます。

スポンサードリンク

クリックして頂けると
大変嬉しいです\(^o^)/

あなたのクリックが私の元気!
順位が表示されるまで待ってね。

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

クリックありがとうございます。m(_ _)m

当事務所のホームページから無料相談をしていただくことができます。

こんにちは!

大矢社会保険労務士事務所の大矢です。

採用・内定・試用期間で企業が理解すること②

Q2 (求人票の記載と異なる労働条件による労働契約の締結)

ハローワークの求人票に記載した労働条件とは異なる労働条件で労働契約を締結することに問題はありますか?

オススメ記事:ハマキョウレックス事件とは?実は重要!?

<考え方のポイント>

1 労働条件の決定時期は?

労働条件の決定時期は、あくまで実際の労働契約が締結された時点。

ハローワークに求人を出す場合は、業務の内容、賃金、労働時間その他の労働条件を明示することが義務付けられているが、求人票に記載した労働条件が自動的に労働契約の内容となるわけではない。

 

2 求人票の記載よりも労働条件を引き下げて労働契約を締結しても問題はないのか?

労働契約締結に当たって、十分な説明をせずに合理的理由もなく労働条件を引き下げて労働契約を締結した場合、会社は雇用契約の締結過程における信義則違反に当たるとして損害賠償義務(慰謝料)を負う可能性がある。

 

【日新火災海上保険事件】

会社が、本当は中途採用者の初任給を新卒者の下限に位置する給与待遇に定めることを決定してにもかかわらず、中途採用者に対し、求人広告や採用面接及び社内説明会で、給与につき新卒者と差別せず、新卒者の平均給与と同等の給与待遇を受けることができるものと信じさせる説明をした(入社1年後にこれを知った中途採用者に精神的衝撃を与えた。)。

 

この会社の求人に当たっての説明が、労働基準法15条1項に違反し、雇用契約の締結における信義則違反に当たるとして、不法行為を構成するとした(慰謝料請求容認)。

 

Q3 (採用面接の注意点)

採用面接時に応募者にしてはならない質問はりますか。注意点を教えてください。

オススメ記事:信頼がベースにある会社が勝ち残る!?

スポンサードリンク

<考え方のポイント>

1 調査の自由と調査の限界

企業には、採用の自由がある以上、応募者本人から一定事項について申告を求めるなどの調査を行うことについては、原則として自由である。

 

しかし、企業は、どのような質問も無制約に認められるということはなく、応募者本人の人格的尊厳やプライバシーとの関係で、一定の制約に服することになり、質問内容によっては、不法行為に該当するとされる可能性があるので注意を要する。

 

※参考

「職業紹介事業者、労働者の募集を行うもの、募集受託者、労働者供給事業者等が均等待遇、労働条件等の明示、求職者等の個人情報の取扱い、職業紹介事業者の責務、募集内容の的確な表示等に関して適切に対処するための指針」

 

第4.1.(1)「個人情報の収集、保管および使用」

「職業紹介事業者等は、その業務の目的の範囲内で求職者等の個人情報を収集することとし、次に掲げる個人情報を収集してはならないこと。ただし、特別な職業上の必要性が存在することその他業務の目的の達成に必要不可欠であって、収集目的を示して本人から収集する場合はこの限りでないこと。

イ 人種、民族、社会的身分、門地、本籍、出生地その他社会的差別の原因となる恐れのある事項

ロ 思想及び信条

ハ 労働組合への加入状況

 

2 検討
(1)応募者の思想・信条に関する質問は?

前記指針(平成11年労働省告示第141号)参照。

 

(2)既往症に関する質問は?

応募者のプライバシーとの関係で要保護性の高い情報である一方、企業としても業務に支障をきたす可能性のある疾病に関する情報は収集する必要がある。

オススメ記事:顧客や取引先からの著しい迷惑行為!?

まとめ

労働条件の決定時期については、実際の労働契約が締結された時点になります。ハローワークの求人票の記載よりも労働条件を引き下げて労働契約を締結する場合は、労働者に十分な説明をし、労働契約を締結することが必要で、説明をせずにした場合は信義則違反に当たります。企業には、採用の自由があるので、応募者本人から質問をすることで調査することは原則自由なのですが、質問によって、本人の人格的尊厳やプライバシーとの関係で一定の制約に服することになりますので、注意しましょう。

 

当事務所のホームページから無料相談をしていただくことができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたのクリックが私の元気!
順位が表示されるまで待ってね。

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

クリックありがとうございます!

スポンサードリンク